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適当将棋ノート

将棋についての思いつきを適当に書いているブログです。

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2013

04/25

Thu.

19:39:27

名人戦第2局 

Category【プロの将棋

 名人戦第2局は森内名人が優勢から押し切りこれで2勝0敗。
 1日目の時点で先手が指し良いように見え、2日目には後手の無理攻めをきっちり受け止めて圧倒した。
2013-04-25a.png
 上の図の局面は先手が9八香と上がって穴熊を目指したところ。すっかり現代将棋定番の戦術だが、こうやって玉を堅める手を一方的に指し続けることが出来るなら先手ペース。
 先手は駒がのびのびしているのでまずは堅めてどうやって手を作るかという感じ。
 比べて後手の陣形は堅くない上に駒もまとまっていない。ただ手待ちを続けることしか出来ないので持ちたくない。
 こうなると先手は第1局の玉頭からちょっかいを出された銀冠より矢倉の方が堅くて進展性があると思う。
 後手もこのままではまずいと思ったのか▲9九玉に△8五歩から動いて次の図。
 だが、ここで動くくらいなら羽生三冠は徹底的に待機戦術をとるのかと思っていたので意外。
 渡辺竜王との王座戦第2局の一人千日手からの鬼辛抱とは随分と違うなあと思った。
2013-04-25b.png
 端に手をつけたり馬を作ったりと後手が苦心した手順だが、先手は自然に対応していく。
 端攻めを逆用して9三にと金が出来たあたりでは先手がだいぶ良さそうに見えた。
 こうやって玉を堅めて相手を焦らせ、きちんと受けて優勢になるのは穴熊の勝ちパターンの一つ。
 攻めている方が勝ちやすいのは将棋によくあることだが、本局の先手のような勝ち方が出来るようなると将棋に幅が広がる。
 先手は△6六馬が嫌な筋だが、単発では大したことがない。このあとも後手は先手陣に嫌味をつけたが大勢を覆すことが出来ず、結局先手からのカウンターが厳しく決まって森内名人が勝った。

 このシリーズ、星が偏ってしまった以上に羽生三冠の将棋に冴えがないように見える。
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2013

04/23

Tue.

19:45:55

名人戦第2局1日目 

Category【雑感

 今日一日目が終わった名人戦第2局は相掛かり。封じ手の局面は玉が堅くて主導権を握れる先手を持ちたいと思う。
 第1局と似たような展開の将棋になったが、どうして両者がこの順を選んだのか興味がある。

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2013

04/20

Sat.

18:01:28

電王戦第5局 

Category【将棋界

 電王戦第5局、三浦八段対GPS将棋は相矢倉の脇システムになった。三浦八段が玉頭から盛り上がる展開になったが、GPSが攻めを上手くつなげて制勝。
 今期のA級2位というトップクラスの棋士でも内容を見るとコンピュータ側の評価では三浦八段が明確に良い局面はなかった。
 少なくともプロとコンピュータの意見がGPS将棋良しに一致して以降の逆転は無く、ぱっと見た感じではGPS将棋はこれまでのプログラムとは別格の強さ。
 本局も今シリーズのよくあるパターンで序中盤では人間はプロ優勢と見る向きが多かったが、終わってみるとコンピュータが勝っているという展開だった。
 もっとも、コンピュータが評価値通り序盤から良かったというのは本当のところは分からない。
 人間の序盤の形勢判断が間違っているのか、それともコンピュータが棋理にかなわなくてもこれくらいで勝てると思いこんでいるのかは謎である。
 それとは別に将棋として変な形にならずがっぷり四つになって双方力が出せるという感じだったので、余計にGPS将棋の強さが際立った。

 これでプロ棋士は1勝1引き分け3敗。勝ち数に差がある負け方の上に内容的にも……という感じではある。
 第5局を見てもA級棋士にこの勝ち方を出来るGPS将棋ならば実力的には既に棋士のトップクラス並かそれ以上と言って差し支えないのではないだろうか。
 特定の局面に対する弱さがあるものの、読みや形勢判断についてはかなりの正確さがある。少なくともプロ棋士相手でも力技で解決してしまうくらいの強さがある。
 それに加えて第2局以降の将棋ではコンピュータが最善というわけではないかもしれないが、それでもミスが少なくて崩れないという部分の強さが際立った。

 今回の第2回電王戦はコンピュータが棋士に勝ったという意味で歴史的な局面に立ち会えて非常に面白かった。
 勝負としても見どころはあったし、エンターテイメントとしてなかなか楽しめた。
 ただ、将棋自体の内容を考えると傍目にはもっと早くコンピュータとプロ棋士が戦っても良かったのではないかと思う部分があり、そこは残念。
 とはいえ、ニコ動の来場者数も多かったのはもちろん各メディアにも注目され、将棋が多くの人々に興味を持ってもらえる機会になったと思うのでとても良いイベントだった。

 次回の電王戦があるとしたら最近のタイトル挑戦クラスの強豪棋士、A級棋士、タイトルホルダーが出るしかないだろう。

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2013

04/15

Mon.

20:11:04

電王戦 4局を終えて 

Category【雑感

 4局目まで終わり、プロ棋士側が1勝2敗1引き分けの電王戦。これまでは山あり谷ありの展開で興行的にはとても成功している。
 が、しかし気になるのは将棋の内容である。これまでの内容をまとめると下のようになる。

 第1局:人間が研究通りの展開で圧勝。
 第2局:中盤で人間が優勢になるも途中で間違えてコンピュータの勝ち。
 第3局:途中の別れは人間良しだったそこから二転三転。最後は人間が間違えてコンピュータの勝ち。
 第4局:コンピュータ側が先攻して分かれは不明ながら途中から人間が不利に。人間が入玉将棋に持ち込んでコンピュータの弱点を突いたので辛うじて引き分け。

 多少異なる見解もあるかもしれないが、大筋はこんなものだと思う。
 これらの結果に加えて対局に臨む棋士、解説の棋士の話を聞く限り、どうもコンピュータに勝つには序盤で有利にして勝つのが勝ちパターンだと多くの棋士が思っているのではないかというフシがある。
 現代将棋の勝ち方として、序盤で優勢にしてから確実に勝ち切るという方程式は非常に重視されているところである。特に昨今のトップ棋士同士の将棋はそういう展開が少なくない。

 ところがである。将棋界では相手より自分が強ければ中盤終盤でいくらでも逆転できるという考え方が昔から根強く残っている。序盤は互角なら良し、多少不利でも中盤から終盤でまくるというタイプの将棋指しはアマプロ問わずかなり存在する。
 プロでも現代将棋の序盤偏重への批判はいつの時代にも存在するし現代とて例外ではない。「早く終盤になればいい」と言った棋士もいるくらい、プロの技術の中で終盤力というのは大きな位置を占めている。
 その終盤力に優れたプロが序盤から有利にしないとだめだと思わせるようなコンピュータの終盤力はかなり強いといえる。

 そこで少し考えたい。自分が終盤でどうにかできると思う相手の力はどの程度か?

 答えは自分より弱い相手になるだろう。
 逆に序盤から有利にしてそのまま勝ち切らないとだめだと思う相手は自分より同等かそれ以上の強さを持っている。少なくとも実力がかなり接近している相手となるはずだ。
 となると現状の将棋ソフトはトップには及ばないかもしれないが棋士と同等かそれに準じる強さを持っているのは間違いない。電王戦を見てもプロにどうにかやっと1勝できるという状況ではない。
 それを考えるとプロが将棋ソフトとの対局禁止令で対決を引き伸ばしにしたのは、どうだったのかと思う部分はある。

 それとは別にソフトの強さが歪なものである故に生じる問題がある。電王戦第4局のように特殊な状況下で極端な弱さを見せることもある。だからといってその弱点を突くのが将棋の本質となるのか、あるいは将棋の発展に寄与するのかは難しい問題である。
 棋士がソフトの弱点を突いて勝つことが出来ても、人間同士では互角の局面からソフトに指し継がせれば、ソフトが持った方が勝つような状況になったら果たして棋士とコンピュータのどちらが強いといえるのだろうか?
 この電王戦以降では対人には使えないアンチコンピュータ戦術と、対ソフトでは勝ちにくいが対人ではよく使われる戦術という歪みが明確に意識されることになるだろう。
 この問題に対しては議論百出だがこれは価値観の問題なのではっきりとした回答は出てこないだろう。勝ちに徹してアンチコンピュータ戦術を使う棋士が出てくるのは避けられない。
 もっとも、プロ棋士とコンピュータのどちらが強いかという問題に一応の決着が付くのはそのような技術論や価値観の問題ではなく、タイトルホルダーが負け越すという象徴的な出来事が起こった時になるはず。
 ただし、コンピュータの弱点をしらみつぶしに探し出してそこを突くアンチコンピュータ戦術は、得てしてパズルゲームのようになりがちではないだろうか。
 アンチコンピュータ戦術を使って優勢になってもそこから勝ち切るのに相当な棋力を要することは百も承知だが、それは今日に至るまでの将棋の歴史において語られてきた本質的な棋力だとか創造性、棋譜の良し悪しのような価値観とは異質なものなのではないかと思う。

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2013

04/14

Sun.

20:44:09

コンピュータ将棋と指し手の言語化 

Category【雑感

 電王戦を見ているとしばしばプロ棋士とコンピュータ側の形勢判断が食い違うことがある。プロ棋士側の見解が正しいこともあるが、コンピュータ側がプロ棋士には指しにくい手順で優位に立つことも少なくない。
 プロ棋士はこういう理由からこの手が良いということを言うことが出来るが、コンピュータ側はそれと同じ事は出来ない。
 どういう手が良いかという価値観は今まで人間が蓄積してきた知識によって構築されてきた。そしてそれが言語化された最たるものの一つの例が格言と呼ばれるものである。
 例えば「馬は引く手に好手あり」とか「桂は控えて打て」といった格言は今までの人間が指してきた将棋の中で作られた価値判断の基準を言語化したものだ。
 もちろんこれまでに作られてきた価値観が当てはまらないことも多々あるし、将棋を指す人間それぞれによって異なる部分も多いが、それはその都度理由づけされて説明されてきた。
 プロ棋士らの将棋の高度な部分は解説や観戦記、棋譜の研究、本人への取材などによって言語化されてきた。それによって完全とはいかないまでも一応はいろんな人間が理解しやすいようになっている。
 ところがコンピュータ将棋はこれと一線を画す異質さを持っている。コンピュータは評価関数によって局面を判断し手を選択するが、この評価関数がどういったものかという点では作ったプログラマーもプロ棋士も理解できないブラックボックスになっている。
 簡単に言ってしまえば、コンピュータは自分で指し手の説明を出来ないし、それを理解できる人間もいないということになる。
 無論、将棋ソフトは点数で形勢判断を示すことは出来る。だが、例えば形勢が+300だったとしてそう判断する根拠を人間の言語にすることは出来ない。
 コンピュータの判断に対して人間は理由付けをすることは出来る。例えば「これは馬がよく効いているから優勢と判断できる」などということは可能だ。
 ところが実際にそれが本当なのか検証することは難しい。実はコンピュータ側は馬の働きではなく飛車の働きを優勢の主な理由としているかもしれない。
 終盤の間口が狭く分かりやすく正解がある局面では手順を追えば理解できる部分が多いが、序中盤の局面だとコンピュータの判断を理解することは難しい。
 優劣の理由が思っていたものと違うところにあったという事態は人間の将棋でもありえることだが、コンピュータとの将棋ではより多くなるはずだ。
 コンピュータの判断を言語化していくことはこれからの将棋の重要な課題となるだろう。それは今日のコンピュータがプロ棋士に勝つという状況から考えても将棋の進歩にとって有益なものになるはずである。
 言語化していく具体的な方法として考えられるのは何も特別な方法ではないと思う。今まで人間同士でやってきたようにコンピュータと将棋をたくさん指したり棋譜を研究し、そこからまずは経験という形でコンピュータの価値判断を抽出して、次第に正確に言語化していく作業が必要になるのではないかと予想する。

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