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適当将棋ノート

将棋についての思いつきを適当に書いているブログです。

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2015

02/05

Thu.

20:44:54

久保&菅井の振り飛車研究 

Category【書評

 現在最強の振り飛車党といっていい久保利明九段と新進気鋭の菅井五段の共著。
 最新形から昭和の定跡まで、振り飛車の序盤に関する2人のざっくばらんな見解が面白かった。
 テーマ図に沿った形で2人のがあれこれとやりとりをしていく形式となっており、イメージと読みの将棋観の振り飛車版のような感じになっている。
 もっとも、この久保九段と菅井五段の2人が検討を始めると大概は振り飛車有利になってしまうのだが(笑)
 最新定跡の検討もさることながら山田定跡などの古い将棋の序盤を現代の目で見た部分は非常に目からウロコ。
 本質とズレたテーマ図も2人が修正して適切な局面から検討を始めるのも好印象。
 定跡の解説だけではなく実戦的な考え方も非常に参考になる良書だった。


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2013

02/01

Fri.

19:31:22

中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編 

Category【書評

 またか、と思うくらいに鈴木大介八段の新著。嫌味ではなく、よくこんなに棋書を書けるものだと感心する。それだけ鈴木八段のファンが多いということだろうか。
 本書はゴキゲン中飛車についての定跡をひと通り学べるようになっている。また「乱戦にしない」というコンセプトのもとで書かれているので超急戦については少し触れられるだけで他の変化について書かれている。
 本書の構成は以下の通り。

 第1章 超速に対する3つの作戦――超速3七銀戦法
 第2章 四間飛車から力でさばけ――居飛車穴熊
 第3章 狙いを外してペースをつかめ――5八金右急戦
 第4章 浮き飛車模様から軽快に――7八金戦法
 第5章 向かい飛車が有力――角交換型と4七銀戦法

 第1章の超速対策は一番力を入れていると見えて本書の半分ほどのページ数を費やしている。3つの作戦とは銀対抗、3二銀型、菅井流の三つ。これで超速対策をひと通り学べて好きな作戦を選べるという狙いだろう。
 ところどころはてなと思うところはあるが流れをつかむにはまずまずか。ただし厳密には『菅井ノート 後手編』でまずいとされている変化がいくつかある。
 第2章の居飛車穴熊対策は一直線に居飛車穴熊に組まれた時に中飛車を△4二飛と振り直して美濃囲いで戦う作戦。プロで主流の相穴熊にして浮き飛車という作戦ではない。
 途中で村山六段の『ゴキゲン中飛車の急所』と似た局面が出てくるが、居飛車側が明らかにヌルい手を指しているので振り飛車良しになっている変化が出てくる。厳密な手順を知りたい人は『ゴキゲン中飛車の急所』を読まれたい。
 第3章の5八金右超急戦対策は浮き飛車と9筋の端歩を突き越して向かい飛車にする対策。どちらも乱戦にせず、研究だけで決まるような将棋ではないという鈴木八段らしいコンセプト。
 もっとも、9筋突き越し向かい飛車は『鈴木大介の将棋 中飛車編』に出てくる定跡の焼き直しが多いように思う。
 第4章は7八金に対して浮き飛車で戦う作戦。
 第5章は丸山ワクチン対策と4七銀からの2枚銀対策。
 丸山ワクチン対策は先に銀冠を作ってから△2二飛と回り、3三の銀を5五銀とぶつけていく手順を推奨している。これも『鈴木大介の将棋 中飛車編』の改良手順だと思う。
 しかし、『ゴキゲン中飛車の急所』や村田顕弘五段の『最新戦法 マル秘定跡ファイル』の定跡ではその展開にならない上に、本書よりも数段詳しい解説がある。
 4七銀戦法についてはゴキゲン中飛車で迎え撃つ定跡はさわりだけ紹介されており、▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲4八銀に△8八角成として角交換振り飛車にするのが本線となっている。
 丸山ワクチン対策と似たような攻め筋もあるのでこの章の中でまとまりをつけたものだと思われる。
 この角交換振り飛車の定跡は鈴木八段の『角交換振り飛車 応用編』に出てくる手順と同じようなものである。

 本書は基本と名前が付いているだけあってゴキゲン中飛車をこれから指そうと思ってひと通り覚えたいという層を狙っているように見える。ただ、昔からある3七銀戦法や▲2五歩を決めた後に4七銀型にするなどという、プロでは廃れたがアマでは出てきそうな将棋が載っていないのは入門書としては今ひとつかもしれない。難易度的には初段程度向けだろう。
 その一方で比較的新しいテーマを扱っているが必ずしも最新型というわけではないので帯に短し襷に長しという感が拭えない。それを前向きに捉えればある程度ゴキゲン中飛車を知っている方が変化球を覚えるために読むのはよいかもしれない。ゴキゲン中飛車の詳細な最新定跡を知りたい方にはおすすめ出来ない。
 それと本書の構成を見て思ったが、ゴキゲン中飛車は既に1冊の本に収まる定跡量ではないだろう。

 余談だが、本書は一応中飛車編ということになっているので続刊は他の振り飛車になるのか、それとも応用編が出るのだろうか?
 石田流については戸辺六段が書いているので残りの振り飛車は角道を止めた振り飛車になるのか角交換振り飛車になるのか?とはいえ四間飛車なら藤井猛九段の『四間飛車の急所』という珠玉のシリーズがあるし、角交換振り飛車は鈴木八段が既に『角交換振り飛車』を書いている。
 残るは角道を止めた中飛車か三間飛車、向かい飛車か。しかし、どれもプロアマ共に現在では主流ではないし、それほど斬新な内容に仕上がるとは思えない。
 今後の展開がどうなるのかちょっと予想がつかない。
中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編 (最強将棋21)中飛車の基本 ゴキゲン中飛車編 (最強将棋21)
(2013/01)
鈴木 大介

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2013

01/29

Tue.

20:22:45

菅井ノート 

Category【書評

 つい先日『菅井ノート』の後手編に続き先手編が出た。
 著者の菅井竜也五段と言えば新進気鋭の若手振り飛車党で新手の宝庫といっても過言ではない。その斬新な発想はいくつもの「菅井流」と呼ばれる指し方があることが証明している。
 本書も菅井五段の研究がふんだんに盛り込まれており、最新の研究から変化球的な手順に至るまで書かれている。
 後手編はゴキゲン中飛車を中心にした構成で先手編は石田流と先手中飛車と若干の相振り飛車という構成になっている。
 この二冊は一本道の定跡書ではなく様々な変化が述べられており少々煩雑に思えるかもしれないが、面白い発想が多くて随所に菅井五段の才能の片鱗が見られる。
 難易度的には有段者向けの本だろうが、級位者でも本書の「菅井流」の革新的な将棋に触れることは損にはならないと思う。
 現代振り飛車の申し子である菅井五段の力作。
菅井ノート 先手編 (マイナビ将棋BOOKS)菅井ノート 先手編 (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/01/23)
菅井 竜也

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菅井ノート 後手編 (マイナビ将棋BOOKS)菅井ノート 後手編 (マイナビ将棋BOOKS)
(2012/09/27)
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thread: ボードゲーム

janre: ゲーム

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2011

09/27

Tue.

20:40:14

速攻振り飛車大全 

Category【書評

 鈴木大介八段の著書。謳い文句には「居玉で決戦に持ち込み、猛攻によってそのまま一気に勝ちきる策を伝授する」とある。
 向飛車、三間飛車、四間飛車、中飛車という4つの章に分かれて新作戦らしきものについて書かれている。読後の第一感は「本の後ろに行くほどいい加減になっていないか……?」だった。
 向飛車は▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八飛という出だしの升田流向飛車の速攻について書かれている。なるほどと思わせるような新構想があり、これは一読の価値がある。
 三間飛車は居飛車穴熊対策のみ。久保二冠が指したことのある三間飛車で藤井システムのように指す将棋ではなく、相手の居飛穴模様を見て袖飛車に振り直して攻める将棋が解説されている。ここまではそんなに悪くは無いと思う。
 四間飛車は立石流について。一通り立石流の指し方について解説されているのだが、最後の立石流封じ対策は本当にそうなるのか疑問符がついた。
 最後の中飛車は矢倉流中飛車……なのだが、明らかに居飛車穴熊側がぬるく指しているのでほとんど参考にならない。矢倉流中飛車なら『西川流振り飛車 居飛車穴熊破り』が遥かに詳しいので本格的に指すならそちらを読んだほうがいい。
 全体的にはこれ一冊で各振り飛車が指せるようになるのではなく、部分的にこういう戦法があるという内容。気に入った作戦を試してみるといいとは思うが、もう少し内容を磨いても良かったのではないだろうか。


速攻振り飛車大全 (将棋最強ブックス)速攻振り飛車大全 (将棋最強ブックス)
(2011/09/21)
鈴木 大介

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2011

09/26

Mon.

22:13:06

南の右玉 

Category【書評

2011-09-26a.jpg
 南芳一九段の新刊。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀に、△9四歩と突いた図からの将棋について南九段の実戦から解説されている。
 タイトル通り右玉についての他、相手の出方によっては袖飛車や振り飛車、陽動振り飛車へと変化する指し方も説明されているので、右玉一辺倒というよりは図の局面からどう指すかという戦術についての本といったほうがいいだろう。
 定跡書のような体系的な定跡があるわけではなく、先に書いたとおり南九段の実戦解説という形で書かれており、昔の棋書風だと思う。
 構成も将棋もあまり体系立った感じではなく、ベテランの掴み所がない将棋で現代将棋というよりはどこか昭和のにおいがする本である。正しい指し方があるというよりはこうやっても一局といった感じが多い。
 ただ、実戦の解説という形式なのに棋譜が途中までしか載っていないのは物足りない。
 本書の内容はあまり類書がないという点では貴重だが、戦術や解説については少々中途半端かなと思う。


南の右玉南の右玉
(2011/09/21)
南 芳一

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