適当将棋ノート

主に将棋のニュースや定跡研究、棋書の書評などを適当に書いているブログです。他には日々の気になることなど。
2012年

1月も半ばですが新年あけましておめでとうございます。
昨日は米長永世棋聖対ボンクラーズでした。棋譜や渡辺竜王の解説を見る限りでは序盤の駒組みは上手くいったようですが、駒がぶつかってからは大差の将棋でした。
感想としては序盤作戦で工夫を凝らすなら、研究で勝ち負けに直結する部分が分かっているものが多い定跡や、玉が堅くて主導権を取れる駒組み勝ちを狙うべきだったと思います。
来年は一度にプロ棋士5人対ソフト5つとなるようですがどうなることでしょうか。24などでボンクラーズの将棋を見るかぎり、人間が5戦全勝するのは難しいような気がしますが、ソフトがいくつ勝つかはちょっと予想がつかないです。
石田流から中飛車へ

三手目7五歩に対して角交換から△5四歩としたのが第1図。ここから▲7七銀△8四歩▲5六歩△6二銀▲5八飛とする作戦を最近プロの将棋や24で見かけた。途中▲7七銀に△6五角と打つのは▲5六角△8七角成▲7八金△5五歩▲3四角△5四馬▲2三角成で一歩得の先手が指しやすい。
第2図は先手中飛車に近い形だが、▲7五歩を突いている。成否は分からないがこういう作戦も一局。
両取りをかけさせる


24で見ていた六段同士の対局から。後手が優勢だが▲5三桂成から食いつかれると少々うるさい。平凡に△4四香くらいだと思っていたのでここからの三手一組には感心した。答えは続きに。
丸山ワクチン対策 逆棒銀

丸山ワクチンは超速3七銀が主流とはいえゴキゲン中飛車対策の中でも地味ながらある程度指されている。特に以前の記事に位取りを急ぐ作戦は有力だと書いた。
最近のプロではゴキゲン中飛車側がこれを不満と見たのか早く動く作戦を見かける。
第1図がそれ。玉の囲いは6二金で最小限に済まし、2筋から逆棒銀を狙う。6二金の簡易囲いは持久戦には向かないものの、短期決戦なら6二銀と上がった早囲いより耐久力がある。具体的には7五桂や8六香などがいきなり詰めろにはなりにくい。また、5三の地点をカバーして馬を作らせない様にしている点も見逃せない。
後手は駒組みが飽和状態なので第1図から△2四歩と攻める。先手は▲3六歩や▲6七角の筋で受けきれるかどうか。定期的にこの逆棒銀の筋を見かけるが、はっきりとした成否はまだ分からない。
王将戦挑決

王将戦はプレーオフで豊島六段と佐藤康光九段の対決となり、佐藤九段が一手損角換わりの後手を持ち、苦しい将棋を逆転して久保王将への挑戦を決めた。
佐藤九段は久しぶりのタイトル戦の桧舞台となる。今季はA級に復帰したりと第一線で活躍はしているものの、今ひとつ突き抜けることが出来ずタイトル戦から遠ざかっていたが今回の挑戦で奪取なるか。
一方、負けた豊島六段は2年連続挑戦が出来ず。他に王将リーグに参加した広瀬七段といった若手陣は羽生世代に跳ね返された格好になった。
対する久保王将だが、順位戦では全敗と不調。これから調子を取り戻すことが出来るかが鍵になりそう。ただ、振り飛車対策、特にゴキゲン中飛車対策が進んでいるのでちょっと防衛は苦しそうに思う。




